入院するなら、個室と大部屋どっちがおすすめ? 両方のメリット・デメリットを紹介

こんにちは Nanaです。

入院するときに個室と大部屋どちらを希望されますか?と聞かれますよね。

もちろん個室ならば、差額ベッド代がかかってしまい、入院費の負担が増えてしまいます。

ですが、大部屋では他の患者さんと一緒の生活ですので、そっちの方が精神的に負担だなという人もいると思います。

私は事故で骨折して、救急車で搬送されて入院したときには個室に入院、その他に盲腸で入院したときと骨折した箇所に埋めた金属を抜釘する手術の時には大部屋と体験しています。

両方の経験がある人ならではのどっちがおすすめ?というのを今回はお話していきたいと思います。

個室か大部屋どちらがいいと思う?

何度か入院を経験したことがある私が今入院するならば、選ぶのは個室です。

ただし、ずっと個室ではなく手術までの期間と手術後2~3日だけ個室がいいと思います。

お金の問題がなければ、ずっと個室がいいんじゃないの?と疑問が出てくると思いますが、ある程度病気や怪我の状態が回復してくると、私は個室だとちょっと寂しいと感じたので大部屋に移るのがいいと思うのです。

確かに個室ならば、マイペースで過ごせるからいいという面もあるのですが、病気や怪我の状態がよくなってくると看護師さんなど病院スタッフの方もあまり部屋に様子見に来なくなりますので、お見舞いに人が来ない日なんかは完全に1人ぼっちの世界になります。

私はそれが嫌で手術後は談話スペースなどに行って、他の入院患者さんと喋ったりして時間を過ごしていたのですが、それだとあまり個室の意味がないんじゃないかなと思うわけです。

また、手術までの期間と手術後2~3日を個室で過ごすのがいいと思う理由は手術前は色々と病気や怪我の事を考えたり、将来大丈夫かなとか結構不安になったりします。

そういうときに私は他の人がいて、気を使うというのはちょっと精神的に辛いなと思う方なので、一人でいられる方が気楽です。

そして、私の場合には救急車で搬送されて入院というケースだったので、とにかく最初の数日は痛みが強くて食事やトイレもままならないという感じでしたので、もちろん眠れないわけでこんな状態で大部屋だったら、ストレスがすごかっただろうなと思います。

同様に手術後も麻酔が切れた後は痛みがどうしてもあって、夜中にうめき声がうるさい患者さんもいたりするので、大部屋だと他の患者さんに迷惑をかけてしまいそうなので、一人の方が気楽だということで個室がいいと思います。

個室のメリット・デメリット

今選ぶなら、私は期間を決めての個室と大部屋の使い分けがいいと思うわけですが、どっちがいいかなと悩んでいる方に個室を利用した時に感じたメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。

個室のメリット

私が入院していた病院では大部屋の場合はテレビカードを購入して利用するタイプのテレビでしたが、個室にはそのタイプのテレビではなく普通に家に置いてあるようなタイプが置いてありました。

つまり、テレビカードがなくてもテレビは見放題になるわけです。

そして、テレビを見るときや音楽を聴くときなどでも他の部屋に響き渡るようなボリュームでない限りはイヤホンをしなくてもいいです。

さらに携帯電話で電話をするときにも個室ならば自分の病室から電話をすることが可能なので、電話がきた時にわざわざ病室から通話可能なエリアへ行く必要もありません。

まだまだ個室のメリットはあって、消灯時間を過ぎても消灯しなくても大丈夫です。

もちろん深夜遅くまで起きていたら、見回りの看護師さんに怒られますが、個室ならば9時の消灯後12時くらいまでは起きていても大丈夫でした。

最後に入院中に仕事をするという人ならば、私が入院していた病院では個室ならば、部屋でパソコンを使って仕事をしてもOKでした。

大部屋の場合には面会の時などに使う談話スペースでということだったので、仕事をするにはかなり不向きだと思います。

入院中のパソコン持ち込み 実体験からのまとめ

他に細かいこととしてはくしゃみとかおならとかそういうのをするときにも誰かに聞かれるわけでもないので気楽という面もあります。

個室のメリット
  • テレビ見放題
  • イヤホンを使用しなくてもいい
  • 部屋で携帯電話で通話が出来る
  • 消灯時間を厳守しなくてもいい
  • 部屋でパソコンが使用できる
  • くしゃみやおならを気にせずに出来る

個室のデメリット

先程も触れた話ですが、個室のデメリットとしては良くも悪くも一人ぼっちなので、病気や怪我の状態が回復してくるとあの患者さんは大丈夫だからと看護師さんたちも頻繁に病室へ来なくなります。

結果、一人でいる時間が増えて家族や友達がお見舞いに来ないと検温と食事の配膳とか最低限のときしか人と会話する機会がなくなります。

これって私的には結構寂しいという状態だったので、談話スペースで他の入院患者さんと会話をして時間を過ごすという感じになったわけです。

そして、もう1つがもちろんお金の問題です。

厚生労働省の資料によれば、平均の個室の差額ベッド代は1日8,000円程度ですので、1ヶ月入院すれば30日で24万円になってしまいます。

医療保険に加入しているなどして、お金の面は大丈夫という方以外はちょっと高いなと思ってしまいますよね。

私の場合は確かに高いなと思いましたが、救急車で搬送されての入院で自分自身が余裕もなかったので、個室で正解だったなというのもありますが、入院費はどこか旅行に行ったと思って我慢しようという感じでした。

海外旅行を1度我慢すれば、個室での入院生活が出来ると考えたら、私的には確かにお金はかかりますがアリだなと思います。

また、私にとっては大した問題ではないですが、霊感があるような人だと個室は怖いなんていう人もいるようですので、病院は怖そうと思っている人は誰かがいる大部屋の方が向いているかもしれません。

個室のデメリット
  • 病気や怪我の状態が回復してくると寂しくなる
  • 差額ベッド代が高い
  • 幽霊?とかが苦手な人は怖いかも

大部屋のメリット・デメリット

個室のいいところ悪いところを紹介したので、続いては大部屋のメリット・デメリットについても体験を交えつつまとめていきます。

大部屋のメリット

大部屋のメリットは病室に1人ではないので、看護師さんの出入りが多いために看護師さんに気にかけてもらえる頻度があがります。

自分の体調に自信がなく、急変してしまわないかと不安を感じてる人にとってはちゃんと目が届いてると思うだけで安心につながるのでこの点はいいと思います。

さらにもし急変しても他の患者さんがいるので、自分でナースコールを押せなくても他の患者さんが代わりにナースコールを押して看護師さんを呼んでくれるということもあります。

そして、部屋に1人ではないので隣のベッドなど同じ病室内で話す人が出来て、病院の情報をもらえたりもしますし、寂しいと感じることが減ります。

また、他の患者さんもいるので、自分も頑張って病気や怪我を治そうとパワーをもらえたりもします。

もちろん個室ではないので差額ベッド代もかからないので、金銭面での負担が増えずにすみます。

大部屋のメリット
  • 看護師さん二期にかけてもらえる
  • 1人ではないので寂しくない
  • 患者さんの友達が出来やすい
  • 周りの患者さんからパワーがもらえる
  • 差額ベッド代がかからない

大部屋のデメリット

大部屋はカーテンで仕切られているだけなので、プライバシーという面ではほぼない状態ですので、それが苦手という人にはデメリットだらけです。

寝る時の問題

大部屋のデメリットといえば一番にあがるのが、いびき・歯ぎしりなど寝る時のものじゃないかなと思います。

いびきがうるさい患者さんというのはどうしても1人くらいは大部屋の場合にはいると思っていた方が無難(男性の24%、女性の10%がいびきをかく)なので、人の気配や物音が気になると眠れない人には不向きな環境です。

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トイレなどの問題

入院されている方が結構年配が多い場合には深夜にトイレに行く患者さんも結構いますので、その時に出る足音やベッド同士の仕切りのカーテンを開け締めする音も結構気になります。

また、トイレに行ける人ならばいいですが、トイレに行けない場合にはその人用に用意された簡易トイレや尿瓶で夜中に用を足すのでその時の臭いも気になります。

設備の問題

テレビを見るときにテレビカードを利用しないといけないので、お金がかかる(個室の利用料よりは安い)

マナー・デリカシーの問題

大部屋の場合にはマナーが悪い、デリカシーがない人がいることがあります。

例えば、マナーが悪い例としては

  • テレビなど音を見たり音楽を聴くときにイヤホンを使わない
  • 部屋で携帯電話で通話をする
  • お見舞いに来た人と盛り上がって騒ぐ
  • 消灯時間後にもテレビを見たり、ベッドサイドライトをつけている

などがあげられますが、こういう人が1人でもいるとかなりストレスになります。

そして、デリカシーがない人がいる場合にはおならを平気でされたり、くしゃみをするときに音が大きいなどに悩まされることがあります。

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まとめると大部屋=集団生活ですので、友達同士でも旅行に行ってみんなで同じ部屋で寝るとかが苦手な人は大部屋のデメリットの部分が結構ストレスになる可能性が高いと思います。

私は結構日常生活でも気を使うタイプなのであまり大部屋は得意な方ではないです。

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大部屋のデメリット
  • プライバシーがない
  • 他の患者さんのいびきや歯ぎしりに悩まされるかもしれない
  • 夜中にトイレに行く音で目が覚めるかもしれない
  • トイレに行けない患者さんと同部屋だと、排泄後の匂いに悩まされるかもしれない
  • マナーが悪い患者さんやデリカシーが無い患者さんがいると、イライラしてストレスがたまる

最後に

今回は入院する際の個室と大部屋のメリット・デメリットについて紹介をしてきました。

これを参考に入院される時にどちらにしようかなと決めていただければ幸いですが、その時に大事にしてほしいのがストレスという部分です。

入院していてもストレスが溜まるような状況では療養のために入院しているのに体に良くないです。

ですから、自分がいかにストレスをあまり感じない状況で過ごせるかなというのを考えてみてください。

その上で差額ベッド代がかかっても個室を利用した方が気楽に過ごせそうという場合には個室を利用するという選択も検討してみてください。

また、今後入院しなくてはいけないことを想定して、差額ベッド代の負担が減るような医療保険に入っておくというのもいいと思います。