入院中の選挙 投票はどうやってするの? 体験者に聞いてみた!

こんにちは Nanaです。

先日も参議院選挙がありましたが、入院していたらどうやって投票するんだろう?と思ってしまいました。

そこで、入院時に選挙がある場合にどうやって投票したらいいか仕組みを調べてまとめてみました。

また、実際に入院していて投票をしたよという方や入院患者の付添として投票に行ったという方から、実際にどんな感じなのかを聞いてきたのでお伝えしたいと思います。

皆さまが入院中に選挙に行かれるときの参考になれば幸いです!

入院中で選挙に行けない人の投票方法

入院中で選挙当日に決められた投票所に行けないという方が投票をする方法は大きく分けて2つになります。

まず1つ目が一時帰宅をして、期日前投票制度を利用して、選挙人名簿に登録されている市区町村と同じ市区町村において投票する方法になります。

そして、もう1つが不在者投票制度を使っての投票になります。

不在者投票制度というのは仕事や旅行などで、選挙期間中、選挙名簿登録地以外の市区町村に滞在している人が滞在先の市区町村の選挙管理委員会で投票をする制度のことです。

入院されている方の場合は病気やケガなどで、自分の住んでいる市区町村以外に滞在しているということになりますので、一時帰宅が困難な場合にはこちらの制度を利用して投票をすることになります。

どちらの場合も家族に委任して選挙を行うことは出来ませんので、委任しての選挙が出来ないかと考えている方は注意が必要です。

参考 投票制度総務省

病院で選挙の投票が出来ることがある!

不在者投票制度ですが、通常は滞在先の市区町村の選挙管理委員会が管理している投票所で投票をします。

しかし、入院先の病院が「選挙管理委員会が不在者投票施設に指定した施設や法令で定められた施設」として登録されていれば、病院で不在者投票することができます。

もし、指定されている施設であれば、医師や看護師にひとこと言えば、病院の方で選挙の手続きをしてくれます。

実際の投票は病院の院長などが管理する場所(病院内)で行いますので、体調に不安がある方、外出が出来ない方でも安心して投票することができます

それでは実際にどんな感じで投票を行ったのかインタビューしてきましたので、体験談を紹介していきたいと思います。

入院中に選挙に行かれた方の体験談

病院で投票された方の体験談

Q.病院で投票するまでの流れを教えてください。

入院先の病院で「うちの病院内で選挙の投票ができるので、希望されるかたは名前を書いてください」と病棟の師長さんより用紙が配られました。

また、もし投票日当日や期日前投票をしたいならば、外出あるいは外泊をして投票を済ませる事も可能なので、希望があれば申し出て下さいとも言われました。

私は病院内での投票を希望したので、用紙に記入して提出しました。

そして、数日後に投票の日時と場所のお知らせがきました。

Q.当日の会場はどんな感じでしたか?

会場は入院している階の一室を当日、投票用に使っていました。

Q.投票するにあたって困ったことはありませんでしたか?

私の病状が要因ですが、大変だったことは、車椅子で会場まで行くことでした。

看護助手さんに手伝いをしてもらえばよかったと後悔してます。

Q.病院で投票された経験で何か伝えたいことはありますか?

投票したい党や人物の演説を直接聞けるわけではないので、掲げる公約などは自分で調べたりするしかありません。

ですから、自分の一票に今まで以上に不安があったのを今でも忘れることはできません。

色々と事前にインターネットや新聞を通して、調べるといいと思います。

病院で入院中の患者さんの付添で選挙を体験された方の体験談

Q.病院で投票するまでの流れを教えてください。

入院中、病院の決められた日時に不在者投票ができるようになっていました。

Q.当日の会場はどんな感じでしたか?

当日は患者を車椅子で病院のホールまで連れていって、投票を行いました。

その時に聞いたのですが、寝たきりの方でも希望者は選挙管理委員会の人と病棟師長が一緒に病室を周ってくれて投票できるようになっているそうです。

また、身内が付添出来ない人は看護助手さんなどが付添でサポートをされていました。

Q.投票するにあたって困ったことはありませんでしたか?

普通の期日前投票ほど日程・時間に余裕がなく、日時が詳細に決まっていることです。

付添で行くなら前もって、自分の予定をその日時に調整する必要があります。

Q.病院で投票された経験で何か伝えたいことはありますか?

色々な人に協力してもらったことでスムースに投票を行う事が出来、本人も満足していたように思います。

入院中だからといって、投票を諦めてしまうのではなく手続きが少々面倒でも投票することに意味があると思います。

病院以外の場所で患者さんの付添で選挙を体験された方の体験談

Q.投票するまでの流れを教えてください。

私の親が入院していた病院は病院内で不在者投票を行うことが可能でしたが、それを嫌ったために外出許可をもらって、直接投票所で投票するために外出をしました。

Q.投票するにあたって困ったことはありませんでしたか?

選挙ということでしたので、本人が行けるようならばと外出許可申請は特に問題無かったです。

しかし、体調や天候次第の部分があり予定を立てるのが困難でした。

また、車椅子を使用していたためタクシーや通常の自家用車では移動出来ずに、ソーシャルワーカーの方と相談して介護タクシーで投票所へ行きました。

Q.病院で投票された経験で何か伝えたいことはありますか?

期日前投票を利用したのですが、公共施設の為入り口からスロープ・エレベーターなどバリアフリーがしっかりしていて、介護タクシーから下ろした後はスムースに投票を行う事が出来ました。

ですが、普段の投票所は近所の小学校の体育館が投票所なので車椅子での移動も困難ですし、選挙日当日は人も多く大変だったと思います。

また、介護タクシーのドライバーさんはこういうことにもなれていますので、利用をされた方が当日の負担も少なくいいと思います。

終わりに

私自身は入院中に選挙を迎えたことはないのですが、今後自分の両親などのこともあり、どんな感じかなと今回調査をしてみました。

大きな病院では選挙管理委員会が不在者投票施設に指定した施設にされていることが多く、入院中でも心配することなく投票が出来ることがよく分かりました。

ですが、入院先によっては自分の選挙名簿登録地以外となりますので、どんな人が立候補しているのかやその人の選挙公約を自分で調べないといけないという点は難しそうですね。

そこは普段よりも入院中は時間もありますから、新聞やインターネットで研究といったところでしょうか…

次回の選挙、入院中の方の付添をされる予定の方は参考にしてみてくださいね!