高校を中退したいのに親が反対して困っているというあなたへ知ってほしいこと!

こんにちは Nanaです。

もう高校なんか行きたくないから、中退したい。

行きたくない理由は様々ですが、私も高校中退組なので行きたくないと思う気持ちは痛いほどよく分かります。

でも、高校に行くのをやめたいと親に伝えるとほとんどの親は高校を中退するのはダメだ!と反対をします。

自分の人生だから、自分で決めたっていいじゃないか!とそこで親とケンカになりがちですが、反対する親も色々と心配をしているから反対をするのです。

今回は親が反対をする理由について話をしていこうと思います。

親が高校を中退する事を反対するのは何故?

私も高校中退しているので、ハッキリ断言しますが日本の社会においては高校を中退することは就職・進学など色々な面で不利になります。

高校を中退することで得られるメリットは一時的に自分の嫌なものから逃げられるくらいじゃないかなと思います。

そして、その後の人生においては高校を中退したことによって生まれたハンデをずっと背負っていくということになります。

親としてはそういうハンデをわざわざ背負わなくていいじゃないかとあなたを心配して、反対をしているのです。

進学の際のハンデ

まず、高校を中退したことで生まれるハンデの1つが専門学校や短大・大学に進学するためには高等学校卒業程度認定試験に合格しなくてはいけないということです。

この試験に向けての勉強をどうするかというのが問題になります。

高校をやめる時期によってはあと何教科必要なのかが違ってきますが、独学でその試験に合格できるのか。

それともどこか試験対策の学校に行くのか、はたまた通信制の高校に行くのか色々と選択肢がありますが、普通に高校に通っているよりは努力が必要になる可能性が高いです。

私は高校を中退した後に、教科書を買って独学で高等学校卒業程度認定試験と大学に合格しましたが、高校をやめるときに大学には行こうという意志があったから出来たと思っています。

ですから、私の経験からしてもなんとなく高校が嫌だからという場合や将来の計画なしにやめたいという場合にはこの試験に合格して、大学へとなると1人でというのはなかなか大変だと思います。

就職の際のハンデ

次に仮に高等学校卒業程度認定試験に合格しても、就職の求人の条件で高卒以上という募集の場合には応募しても書類選考で落とされたりする可能性が高いです。

これは実際問題として、高認=高卒ではないので、高卒と扱ってくれる企業もあれば、そうではなく中卒だからダメという扱いのところも多いのです。

ですから、就職しようと思って募集に応募するときに高認でもいいですか?と毎回問い合わせをしなくてはいけません。

それに同じ位の評価の人だったら、わざわざ高校を中退したよりは高校を卒業をした人を採用する会社がほとんどです。

これを避けるためには高等学校卒業程度認定試験に合格しただけではなく、専門学校や短大・大学などを卒業して、最終学歴を○○卒業という形にしなくてはいけません。

これではじめて、高卒以上の学歴になるので高卒以上の募集に条件的に問題なしになるのです。

ですが、私の経験としては私は大学院修士課程在学時(最終的には修了)に就職活動をしましたが、履歴書を見て面接のときにどうして高校をやめたの?と聞かれる事もありました。

高校中退後に高等学校卒業程度認定試験に合格して、大学も卒業して大学院に在籍しているのに5年以上も前の高校中退の事を聞くのかって感じですよね。

でも、この質問の回答でなんとなくやめたとか、人間関係に悩んでやめたとかだとこの人を採用してもやめるんじゃないかなと思われてしまうんだと思います。

再就職するときにも学歴が問題になる

自分が目指している仕事には高校を卒業している必要性はないと思う人もいるはずです。

ですが、その仕事に就くことが出来ても、何らかの理由によりその仕事を続けられなくなって、別の仕事を探す時には履歴書を出して面接となります。

その時にやはり高校中退が最終学歴だったり、履歴書内に高校中退があるというのは不利になります。

友達付き合い

高校を中退することで、地元の友達と会いにくくなる可能性が高いです。

あの人高校退学したんだってみたいな感じに噂が広まって、小学校や中学校時代の同級生になんとなく顔を会わせにくくなります。

私も実際に大学に入るまではなんとなく後ろめたさを感じていたのか、地元の友達がいそうなところにあまり行かなくなりました。

私の場合は最終的に大学に行ったので高校中退であることを負い目に感じることは少なくなりましたが、中退のままだとずっとこういう気持ちを背負っていくことになる可能性があります。

結婚の問題

交際している相手と結婚をしようと思ったときに、高校中退というだけで相手の両親に反対されることもあります。

学歴が全てではありませんが、誰だって自分の子供には幸せになってほしいので、わざわざ高校中退の人と結婚しなくてもいいじゃないかと思う人もいるのです。

高校中退でも最終学歴として、専門学校や大学を卒業していたらちゃんとした人だと思ってもらえるとは思いますが、最終学歴が高校中退だとこの人は大丈夫なのかな?と思われがちです。

また、結婚後に子供が生まれて、ママ友の中であの人高校中退なんだってバカにされたりという話もあります。

親の反対を押し切りたいなら、覚悟と人生プランが必要

親が反対をする原因は自分の子供に苦労をして欲しくないからというのが大きいですが、その苦労を覚悟した上で高校を中退するには1人で生きていく覚悟と具体的な人生プランが必要です。

1人で生きていくとは

高校を退学した場合には学歴は中卒となります。

求人を見てみると、募集は高卒以上が圧倒的で中卒では出来る仕事がかなり限られ、もちろん収入もあまり多くありません

でも、親の反対を押し切って自分で高校を退学して生きていくと決めた以上は自分で家賃を払って、水道光熱費を払っていくということになります。

もし払えなければ、電気や水道が止められますし、家も追い出されます。

また元気なうちはいいですが、病気や怪我をして働けなくなったとしてもお金を貯めていなければ、生活が出来なくなるという問題もあります。

具体的な人生プラン

親が反対をする理由としては高校を退学したことで生まれるハンデを背負って欲しくないというのもありますが、こんな心配をしています。

  • 退学した後にどうするの?
  • 家でゴロゴロとする生活になってしまうんじゃないの?
  • 将来ちゃんと仕事に就けるの?

ですから、自分は高校をやめるけれど、こういう目標があって、そのためにまずは何をしてというような具体的な人生プランを親に提示しないと親は納得してくれません。

そして、その目標はなんとなくではなくこの目標を達成するという確固たる信念も必要になります。

親と徹底的に話し合おう

高校を中退した経験のある私からのアドバイスとしてはまずは親が高校を退学したいことに対して反対をする理由(高校を退学することのデメリット)を知って欲しいです。

次に、その反対する理由の中にある人生で背負っていかなくてはいけないハンデをしっかり理解した上で覚悟を持って欲しいです。

そして、その後は親と徹底的に話し合っていくなかで高校を退学するにしても別の道に進むにしても決めてもらいたいと思います。

話し合いのときには

話し合いの席ではまずは自分の中ではもう高校を退学した方がいい! これがベストの答えなんだと思っていても親の話に聞く耳を持つようにしましょう。

親はあなた達の高校を退学したいという事に対して心配の気持ちから反対をしているだけなので、そこは子供としても理解をしてあげてください。

そして、親はあなた達よりも多くの人生経験をしてきていて、その経験を元にした話なので、話し合いをしていく中で高校を退学する以外にも別の道を提案してくれる可能性もあります。

話を聞いた上で自分はどうしてもこうしたいんだと具体的なプランを提案することで親も理解して退学手続きをすすめる事に同意してくれるかもしれません。

いずれにせよ、自分の人生なんだから自分で決めたい気持ちも分かりますが、高校退学は親が同意して退学手続きをしない限りは出来ないので、親は分かってくれないと投げやりにならずに親がどうして反対しているのかを考えたり、自分がこの先どうやって生きていくのかをしっかりと考えてみてください。

他の大人の意見も聞いてみる

親は子供の事を心配するがあまりになかなか反対の態度を変えてくれない事もあります。

そういう時には親以外に自分が信用できる大人がいれば、そういう人にも高校を退学したいんだけれど、どう思うかという相談をしてみるといいと思います。

その人の周りで高校を退学した人がどんな感じなのかという話が聞けるかもしれませんし、高校を退学したけどちゃんと大学を出て働いている人がいるから、話を聞いてみる?と紹介してくれるかもしれません。

とにかく私もそうでしたが高校を退学する!と決めてかからずに、高校を退学したあとの人生を考えて、色々と情報を集めたりすることで解決策が見えてくると思います。

最後に

私は高校を退学した身なので、高校生活や高校の卒業式がどんなものか分からない部分がありますが、人生でその時だけしか出来ない学生生活って楽しい事もあるだろうし、後では経験が出来ない人生において貴重な時間なのではないかなという思いもあります。

ですが、自分の人生の目標がハッキリと決まっていてそれに向かう上で高校生活は必要ないし、高校を退学することで受けるハンデも背負っていく覚悟があるならば高校を退学するという選択もありだとは思います。

ただ、私が高校を退学したときからずっと思っている事として、自分で決めた選択については後悔しない。

就職活動のときに高校を退学したことを聞かれたりして、なかなか就職活動が上手くいかなかったときにも高校を退学したことを悔いるのではなく、なんとかそれをポジティブな印象に捉えてもらうために面接の回答を考えたり、ポジティブに考えるようにしていました。

一応、高校を退学した後に大学・大学院修士課程を卒業した後に上場企業でシステムエンジニアとして働いていたこともあるので、相談してみたいという方はこちらまでどうぞ。

なるべく頑張って早めに返信します!