高校を中退することにはメリットは本当にないの!? 経験者が真剣に考えてみた!

こんにちは Nanaです。

私も高校を中退した経歴がありますが、一般的には高校を中退することはデメリットしかないと言われています。

例を挙げればキリがないですが、1番は高校を中退したという経歴が就職活動のときにマイナスイメージを持たれて、不利になるという面だと思います。

でも、本当に高校を中退したいと思っている人にとってはいくら不利だと言われても、我慢できないということもありますよね。

というわけで、高校を中退したことでメリットは何かないのかということを私なりに考察をしていきたいと思います。

正直言って、メリットと思えるものは少ない

何かしらメリットと思えるものがあるんじゃないかと考えてみたんですが、絶対的にこれはメリットだと言えるものはかなり少なかったです。

ですから、条件付きでこういう人だったら高校を中退する事がメリットになるかもしれないというのが思いつくくらいなのですが、順番に紹介をしていこうと思います。

職人になりたいなら、メリットがある

職人の世界は、入門して親方となる人のもとでの修行の毎日です。

一流の職人技を身につけるためには長い年月がかかるものもあり、そういう道に進みたいという場合には高校を卒業してからより早く入門出来るので一人前の職人に早くなれるというのはメリットになります。

ですが、なんとなく他にやりたいことが無いからというような安易な考えでは職人になるための修行の道も厳しいので、続けることは難しいです。

自分のやりたいことに集中できる

高校に行く時間すらもったいない。

自分は音楽・演劇・絵画だったりなどをどんな事があってもこの先の人生でやっていく。

これで食べていくと確固たる決意がある場合は自分のやりたいことに時間を費やせるので、その道で成功する可能性が上がるかもしれません。

実際にミュージシャンや俳優として成功した人の中にもこういう人はいます。

ですが、芸能人などの方でも後から高校卒業程度認定試験を受験したり、通信制高校に通ったりと最終学歴を高校中退じゃないようにしようという人も結構います。

一時的なメリットにしかならないものが多い

中退したことが人生を通してメリットになるということは先程紹介したように本当に僅かです。

逆に一時的なメリットにはなるかもしれないけれど、人生を通してはデメリットになるということはいっぱいあります。

他の人より早く給料がもらえる

小学校や中学校の同級生たちが学校に行っている間に仕事を始めたら、他の人達より早く給料をもらうことが出来ます。

ですから、車やバイクの免許を取れる年齢になった時に自分のお金で自分の車やバイクを買うことが出来るかもしれません。

しかし、高校を卒業してから就職する同級生、大学や大学院に進学して卒業してから就職する同級生よりは最終的な生涯賃金では少なくなることが多いです。

もちろん中卒で働きはじめて、そのお金を元手に自分で起業したという人もいますが、一般的には早く給料をもらえるけれど、トータルではデメリットになる可能性が高いです。

自由になれる

高校でいじめられていたりして、本当に辛い場合には高校を中退することでその苦痛から解放されます。

私はいじめられていて高校を中退したわけではないですが、高校を中退することで自由な時間が増えるというのは経験しています。

ですが、自由になったからゲームをしたりしてダラダラして過ごしていたら、完全なニートの引きこもりへの道に進むだけです。

ですから、他の高校を再受験したり、通信制高校だったりとなるべく早めに自分の道を軌道修正しないと人生は非常に厳しいものになっていくだけなので、これも一時的なメリットにしかなりません。

めんどくさい人間関係がなくなる

学校や会社にはどうしても多くの人間がいるため、めんどくさい人間関係がつきものです。

それがどうしても嫌だという人は、高校を中退することでその煩わしさから逃れることができます。

ですが、高校中退した後にアルバイトを始めるとしてもそこでも人間関係がありますし、完全に1人で生きていくというのはなかなか難しいです。

ですから、通っていた高校であっためんどくさい人間関係からは逃げられても、また別の場所での人間関係と付き合っていかないといけない可能性が高いです。

そういうわけでもこれも一時的なメリットであって、生きていく中では人間関係の煩わしさは逃れられないものです。

つまらない授業を受けなくていい

普通科でない高校だと専門の授業があって、その時間は大学受験の時にも関係ない科目だしと無駄に感じたりします。

また、宗教系の学校だと宗教の時間もあり、これも信仰していない人から見ればつまらない授業だと感じる可能性が高いです。

高校を中退すれば、こういう授業を受けないですむというのはメリットかも知れませんが、それ以上に高校を中退した後のデメリットの方が大きいため、これも一時的なメリットだと思います。

学費がかからないですむ

家庭の経済的な事情で高校を中退した方が学費がかからなくて家計の負担がかからなくていいという面もあります。

しかし、経済的な理由で中退したとしても、仕事をしながら通信制高校に行かないと、高校中退=中卒なので将来的にいい仕事に就くのは難しいです。

また、現在では高等学校等就業支援金制度などもあるので、学費の面で退学しなくてはいけないということは少なくなっています。

本当に学費の面で困っているのならば、親などの家族に相談できないならば、担任の先生など信頼出来る大人に相談をしてみて下さい。

きっと何かいい方法があるはずです。

自由な服が着れる

高校の制服が嫌だと思っている人にとっては、高校を中退すればその制服を着る必要がなくなるのはメリットかもしれません。

ですが、毎日好きな服を着れるといっても、その服を買うためにはお金が必要となりますので、働く必要があります。

しかし、高校を中退したということは中卒となるので、安定した仕事に就くことは難しく、低所得で重労働の仕事をしなくてはいけないという可能性が高いです。

そうやって考えてみると、これも一時的にあの制服着なくてよくなってよかった!ではありますが、最終的にはデメリットにしかならないと思います。

最後に

他の記事でも再三高校を中退することはデメリットが多く、高校を中退することで背負うハンデを自分のそれからの頑張りで返していかないといけないという話をしています。

実際にこうやって、メリットは何か無いのかなと考えてみても、メリット?となってしまうような事が圧倒的でした。

それでも高校を中退したいと思う人には自分の人生が今プラスマイナスゼロの位置にいるとしたら、それをマイナスの位置にしてしまうけれど、それでもいい?と問いたいです。

そして、高校を中退するとあれこれと後悔する事が多いというのをこちらで紹介してるので、合わせて読んでもらえたら嬉しいです。

高校を中退すると後悔する? 後悔している人へ伝えたい生きるためのヒント