こんにちは Nanaです。
私は高校を中退後にフリーター期間を経て、大学へ進学して卒業をした経歴があります。
その後は大学院に進学し、就職をしています。
そこで、今回は高校を中退してしまったけれど、大学へ進学して勉強をしたいと思う人向けに私の体験談を交えながら、どうしたらいいかを紹介していきたいと思います。
この記事の目次
高校を中退した人はどうやったら大学に入れる?
高校を中退してしまった人が大学・短大・専門学校等へ進学するための方法は4つのルートがあります。
中退したままでは進学出来ないので、いずれかのルートをたどる必要があります。
- 通信制高校へ転校(再入学)
- 定時制高校へ転校(再入学)
- 全日制高校へ転校(再入学)
- 高等学校卒業程度認定試験を受験
これらのうち私は高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)を受験して、合格をして大学へ進学をしています。
通信制高校へ転校(再入学)
通信制高校は全日制の高校とは異なり、学校に通学して学習するわけではなく、学校から送られてくる教材(参考書・動画など)で自宅で自分のペースで学習をする仕組みの高校です。
多くの通信制高校では、レポートの提出や試験によって、卒業に向けて単位を修得していくことになります。
自分のペースで卒業に必要な単位を取得していくことが出来るので、自分がやりたいことや・興味があることをしながら、卒業することが出来るというのが特徴です。
ですから、芸能人には通信制高校出身という人が結構います。
通っていた高校の授業についていけなくて、中退したというような人にとっても自分のペースで学習が出来るのでおすすめです。
定時制高校へ転校(再入学)
定時制高校は全日制の高校とは異なり、朝から登校するわけではなく昼や夕方から登校して、授業を受ける高校です。
登校時間が遅いため、1日の授業数が少ないこともあって働きながら通うという人もいたり、学習時間以外にも多くの時間を使えます。
ただし、1日の授業数が少ないということは全日制の高校は3年で卒業できるのが定時制では4年必要になります。
高校を中退をした後に、やはり高校卒業資格が欲しいということで、仕事をしながら通っている人も多いのが特徴です。
ですから、自分が高校中退者だと劣等感を持つ必要がなく、周りも似たような境遇の人が多いので馴染みやすいかもしれません。
全日制高校へ転校(再入学)
全日制高校の中には中途退学者向けの募集を行っているところや、学期ごとに補欠で募集を行っている高校もあります。
しかし、全日制高校に再度入学する際には同級生になる人と年齢が異なることで馴染みにくいということもあります。
同様に補欠の募集で入学する際には既に出来たコミュニティの中に自分が入っていく事になりますので、人間関係を構築するのが苦手という人にとっては大変です。
そういう事もあって、通信制や定時制を選択したり、次に紹介する高等学校卒業程度認定試験を受験するという道を選ぶ人が多いです。
高等学校卒業程度認定試験を受験
高等学校卒業程度認定試験とは大学・短大・専門学校等へ進学をするために高校を卒業していない人が受験する試験です。
これに合格をすると高校を卒業したのと同程度の学力を有すると認められるので、大学・短大・専門学校等の受験資格を得られるというわけです。
また、高校を卒業をしていない場合にも大学独自に書類審査を行い、受験を認めるケースもあります。
私は高等学校卒業程度認定試験が大学入学資格検定と呼ばれていた時代にこれに合格をして大学へ進学をしました。
私の高校中退から大学進学までの道のり
ここからは私の高校中退から大学進学までの道のりを振り返りつつ紹介をしていきたいと思います。
高校中退のきっかけ
私が通っていた高校は国立大学の附属高校で、普通科ではないのが特徴の高校で偏差値だと今は72あるそうです。
かなり一般的な高校とは違うので、検索すればどこの学校かすぐに分かると思います(笑)
学校の特徴としてあるのが工業科目なのですが、これが当時の私からすると正直つまらなかったんですね。
学校の偏差値からしても、勉強が嫌いなタイプではないのですが、この工業科目の時間がとにかく苦痛…
確かにエンジニアなど工業系に進むのならば、すごく有益な授業をしてくれていたと思うのですが、私は当時はそういう気もなかったのです。
こんな事をしてるなら、もっと自分のやりたいことを探したいというような感じからここは合わないので中退したいと思って1年生の1学期限りで中退を決意しました。
多くの人から見れば、非常にもったいない!と思うことをしていますね(笑)
高校を中退した直後
高校を中退して、自分のやりたいことを探すんだ!と最初は意気揚々という感じでした。
まずは大学には行こうと思っているから、勉強だけは大学入学資格検定(現在は高等学校卒業程度認定試験)を合格しないといけないし、続けようと決めました。
ですが、こういう事をやりたいから、中退するというのが普通なんでしょうが、私の場合はここにいるよりはきっとやりたい事が見つかると思って中退したわけですから、そんな簡単にはやりたい事は見つからない。
ここで中退したことを後悔して失敗したなとは思わなかったのですが、親の気持ちを考える日々になりました。
高校を中退したいのに親が反対して困っているというあなたへ知ってほしいこと!親は高校を中退したいというときに中退した方が色々と大変だからと反対はしてくれましたが、最終的にはあなたの人生だから好きにしなさいという感じで私の決意を尊重をしてくれたのですが、何かこのままやりたい事が見つからないと申し訳ないという気持ちになりました。
そして、高校を中退してもなかなかやりたい事が見つからないでいると、小中学校時代の友達が昼間学校に通っている時間帯はなんとなく孤独感を感じたりするようになりました。
昼間は同じ年頃の人たちが高校に通っている時間帯ですが、自分には行くところがないし、やりたいことも見つからない。
このままじゃ完全にダメ人間になると思うこともありました。
そうなってくると、なんとなく小中学校時代の友達にも会いたくないという感じになり、引きこもりとまではいきませんがなるべく彼らがいるような時間帯や場所を避けていました。
大学入学資格検定の受験
そんな生活でしたが、腐らずに踏み止まれたのは高校を中退すると決めた時に親とも約束した大学には行って卒業するという目標でした。
そのためには絶対に大検(大学入学資格検定)だけは避けて通れない道だと思って、勉強だけは続けていました。
確かに紹介したように通信制の高校や定時制の高校に行くという選択肢もあるのですが、中退を決めた時に大検の問題集を購入して研究をしていたので、これくらいなら自力でどうにかなるという判断から自力での道を選びました。
実際に高校1年生の1学期で高校を中退しましたが、当時の大検は1年に1度夏のみの試験でしたので、その夏に資格合格に必要な科目の半分くらいを受験し合格しました。
そして、残りは翌年の夏に受験をして合格をし、大学・短大・専門学校等の受験資格だけは同級生が高校2年生の段階で取得をしていました。(ただし、18歳にならないと大学受験が出来ないので翌年度まで受験資格がもらえない)
ここからがやりたいこと探し
大検に合格し、大学・短大・専門学校等の受験資格も出来るとやりたいこと探しをするのも何か見つけなきゃというプレッシャーから解放されました。
もちろん今の高等学校卒業程度認定試験も合格したら、イコール高卒ではないですが、これに合格することで高校中退の中卒者という劣等感みたいなものから解放されるのではないかと思います。
そして、やりたいこと探しとしてアルバイトを始めるわけですが、高校を中退しているとはいえ、大検を取得しておくとバイトの面接の時の印象もよかったような気がします。
高校を中退したから、なんとなくバイト探しではなくて、大学や専門学校に行く資格を取得したもののどんな道に進むか決めかねていて、人生経験として働かせて欲しいみたいに面接のときには伝えていました。
アルバイト生活
ここまでは高校を中退したけれど、まじめに頑張っていそうですが、アルバイトをいくつかしていく中でダメ人間に転落しかけました。
原因は働くことで自分でお金をもらえるわけなので、それまでに欲しかった物などを買ったり、遊びに行きたかったところに行ったり出来るようになるからです。
実際に10代って、欲しい物も多くありますし、同世代が学校に行ってる間も働いて稼いだお金で遊んでるんだから、問題ないでしょ?という感じでダメダメなフリーターになっていました。
そして、当時夢中になってしまったのがゲームセンターにあったオンライン麻雀ゲームでした。
大学に行くためには受験勉強もしなくてはいけないのに本当にダメな状態ですね。
高校を中退したことを後悔することは現在でもほとんどないのですが、この時期に身につけた麻雀のスキルだけはそれなりにあるようですが、ちょっともったいない時間を過ごしていたかなと思うことがあります。
大学進学のきっかけ
そんなもったいない時間を2年ちょっと過ごしていたのですが、アルバイトしていたところで興味を持っていることもありました。
それがバーコード使った在庫管理なんですが、どういう仕組で在庫管理しているんだろうとか、こういう機能もあったら便利なのになと思うことがありました。
また、当時ホームページを作るのも興味があって独学でやっていたので、情報系の学部がある大学に行って勉強をしようと決めたのでした。
今思えば、先程も話をしたようにちょっと無駄な時間を過ごしていたので、もっと早くこの道に出会っていれば大学受験のときに苦労しなくてよかったかなと思います。
アルバイトに明け暮れて、学習が疎かになっていたのがちょっと後悔すべき点ですね。
高校を中退すると後悔する? 後悔している人へ伝えたい生きるためのヒント大学選びについて
大学選びは自分の行きたいと思える大学に行くか、自分が学びたいと思える分野でいくつか大学を選ぶかという方法があると思います。
私は高校を中退した人ならば、自分が学びたいと思える分野で大学を選ぶのがいいと思っています。
理由としてはあの大学に憧れがあるから、どの学部でもいいと思って入学すると、勉強がつまらないとなってせっかく入った大学なのに留年や中退の可能性があるからです。
せっかく大学に入ったのにまた中退となれば、高校も大学も中退で結局は中卒となってしまいますので、これだけは避けなくてはいけません。
私も大学に入学した際には絶対に真面目に勉強して卒業しないといけないと強く思っていました。
そして、大学卒業後に就職する時にも高校を中退したことは不利になりますので、出来ることならば大学では自分の興味がある分野で一生懸命していい成績をとったり、資格を習得する事も非常に大事です。
ですから、自分がここでなら一生懸命勉強できるという場所を見つけて欲しいです。
高校を中退しても安定した仕事を得て、人生を成功させるための方法注意点
私は大学院時代の指導教員が学部長をしていたこともあって、色々と大学や学部を運営する上での裏話?のようなのを聞いたりする機会がありました。
そういう事情もあって知っていることなのですが、入試で高等学校卒業程度認定試験の受験生を落とす大学というものも実在しているので、そこだけは避けて受験したほうがいいです。
こういう大学ではいくらいい点数をとっても合格にならないので、高額な受験料が無駄になってしまいます。
このような大学の見分け方は大学のパンフレットやホームページで「受験者、合格者の統計」というのがありますので、それを見ることで知ることが出来ます。
統計には男女比・現役浪人比や帰国子女、留学生などの情報と一緒に高等学校卒業程度認定試験取得者というのもありますので、確認してみて下さい。
最後に
今回は高校を中退した人が大学へ進学するための方法と実際に私が高校を中退してから大学進学への体験談を紹介してきました。
高校を中退した後に大学へ進学する際にはもう2度と中退しないように大学選びが非常に重要です。
出来れば、自分が学びたいと思えることや卒業後になりたい職業をしっかりと定めた上で大学・学部を選んで欲しいと思います。
高校を選ぶときよりも重要な選択ですので、しっかりとパンフレットを集めたり、実際にオープンキャンパスに行ったりして自分の行きたい大学を見つけてみて下さい。
私は大学院時代にオープンキャンパスのスタッフをしていたことがありますが、オープンキャンパスに行くと実際に通っている人と話をしたりも出来るし模擬授業もあるので、おすすめですよ!