台風への備え 一人暮らしならどうする!? 家が浸水した人の体験談

こんにちは Nanaです。

実は昨年の台風19号(令和元年東日本台風)で自宅が床上浸水をしてしまった経験があります。

家の外から水がドアに入ってきて、自宅の中に水が入ってくるというのは恐怖以外の何物でもありません…

そんな経験をするとこんな事をしておいてよかった、あれをしておけばよかったなど色々と台風の思い出が出来てしまうんですよね…

悪い思い出もあって、なかなか記事にしようという気にならなかったのですが、この体験をみなさんにシェアすることで役に立てたらなと思って今回は紹介していくことにします。

台風への備え(買い出し)

台風への備えとして、まず大事なことは事前に準備をしておくということです。

台風が接近して来ることは毎日気象予報を見ていれば、数日前には分かるので大きな台風が自分の住んでいる地方に接近する可能性があるならば、台風への備えとして買い出しをしておきましょう。

携帯ラジオ

台風の時には停電になる可能性があります。

ですから、スマホでインターネットラジオを利用するのではなく、非常用に携帯のラジオとそれに使う乾電池を用意しておく必要があります。

実際に私が台風19号で被災したときにも夜に浸水してきて、家中が停電となり電気が使えなくなったので、現在台風がどこら辺を進んでいていて、いつまでが台風のピークなどかや近所の河川が決壊しそうなど情報を収集するのに携帯ラジオは必須でしたので、絶対に用意しておくようにしましょう。

懐中電灯とLEDランタン

停電の可能性があるので、携帯ラジオと一緒に懐中電灯も用意しておく必要があります。

停電になると周りの家も近所の電灯も全て消えますので、懐中電灯がなければ家の中で移動するのも困難になります。

そして、懐中電灯とともにLED式のランタンを用意して部屋の中に置いておくと部屋の中が優しく照らされるので、真っ暗が不安という人にはおすすめです。

既に持っている人は電池が切れていないかチェックをするようにしましょう。

モバイルバッテリー

携帯電話やスマートフォンを台風に備えて本体をフル充電しておくことも大事ですが、停電になってしまうこともあり復旧までに数日かかるというケースも考えられます。

ですから、モバイルバッテリーを用意しておいていざという時に充電できるようにしておくと安心です。

私も実際に台風19号のとき、家の中が浸水して停電して、翌日の午後まで電気が復旧しなかったのでモバイルバッテリーを使ってスマートフォンを充電していました。

乾電池

ラジオ、懐中電灯、ランタンとどれを使うにも乾電池が必要になります。

ですから、普段から乾電池は少し多めにストックしておくような生活スタイルにしておく方が台風だけではなく地震のときにもいいです。

私は普段からエネループを使うようにして、充電してある電池を常にストックしておくようにしています。

1日に必要な水分量の目安は2~3リットルと言われています。

停電とともに断水となる可能性がありますので、そうなると集合住宅などでは水も出なくなる可能性があります。

ですから、給水車もすぐに来るわけではないですし、電気もいつ復旧するか分からないので最低3日分は用意しておくと安心できると思います。

普段から水以外にもペットボトルのお茶などを家にストックしておくとこういう緊急時にも安心が出来ます。

実際に私は台風のときにペットボトルの水以外にも普段飲むお茶やコーラなどをペットボトルでストックしていたので水分補給には困りませんでした。

食べ物

食べ物はよく缶詰やパックのご飯を用意しておきましょうという人が多いですが、私はケロッグと豆乳を用意しておくのがおすすめです。

缶詰はそのまま食べられますが、パックのご飯だとカセットコンロで温めたり、食べるために水が必要となります。

ですが、ケロッグと豆乳(牛乳は消費期限が早いので保存に向かない)を用意しておけば1人暮らしなら数日間はそれを食べる事で生活が出来ると思います。

実際に私も被災後しばらくはキッチンが泥だらけで使えない状況だったので、ケロッグと豆乳を食べる生活をしていました。

台風への備えとしての食べ物についてはこちらでも詳しく紹介しています。

台風への備え 食べ物はどうしたらいいか被災した人なりの考察
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キッコーマン飲料(豆乳)

台風への備え(家)

家の周りの物を片付ける

買い出しの次にしなくてはいけないのは家の周りの物を片付けるということです。

台風は私達が思っている以上に風が強く、こんな物が飛んでくるの?というものが飛んできたりします。

ですから、風で飛んでいきそうな物はなるべく家の中に入れるようにして下さい。

特にバルコニーなどに植木などを普段から置いている人は台風のときに飛んでいく可能性があるので片付けをしっかりするようにしましょう。

自転車やサーフボードなどどうしても家の中に入れるのが難しいものは重石をして飛んでいかないようにしたり、ポールにつないで固定するなど対策をしてください。

家の浸水に備える

家の浸水についてはハザードマップが地域で配布されていますので、それで確認するか市区町村のホームページから確認をしておきましょう。

出来れば、その場所が引越す前にどういう場所なのか把握しておく方がどういう災害に巻き込まれる可能性があるか分かるのでおすすめです。

また、引越し後には避難場所がどこなのかを近所を散歩がてら散策しておくことも大事です。

そして、もしハザードマップで自分の家の周りが台風などの際に浸水する可能性があるとされているエリアだという場合には家の浸水にも備える必要があります。

私の住んでいたエリアは過去50年をさかのぼっても浸水をしたことがなかったのですが、ハザードマップでは浸水の可能性があると書いている場所でした。

ですから、今まで浸水したことがないから大丈夫ではなく、ハザードマップで可能性があると書かれているならば、それ相応の規模の台風だと言われている時には対策が必須です。

対策としては自治体の方で土のう作成用の土と袋を配布していることがあるので、それを受取に行って自宅の前に並べて対策を行うようにしましょう。

もし、それがない場合にはビニール袋と水で水のうを作ることもできます。

水のうは1つでは軽いために動いてしまうので、ダンボール箱等に入れて玄関のドアの外に置いたりして使うのがおすすめです。

そして、住んでいるところが集合住宅で2階の場合でも、ハザードマップで浸水するエリアだと安心することは出来ません。

例えばマンションの2階は3m以上の高さがありますが、浸水する深さが3m以上とハザードマップに書かれている場合には2階以上でも浸水する可能性があるということです。

部屋の窓の対策をする

そして、家の外が片付いたならば、今度は窓の対策が必要です。

雨戸がある場合には雨戸が壊れていないか確認が必要です。

もし、壊れている場合には大家さんなどに連絡をして修理をしてもらうようにしておきましょう。

普段から防災意識を高めてチェックをしておけば、いざ台風のときに雨戸が壊れているなんてことにならないので、普段からの意識付けは重要です。

また、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼っておくことで物が飛んできてガラスが割れたときに飛び散らないように出来ます。

これも台風が来たらではなく、事前に準備しておくといいですね。

もし、事前に準備が出来ずに飛散防止フィルムもないという場合には窓ガラスに内側からガムテープや養生テープをクロスに貼ることで飛散を防ぐことが出来ます。

よく戦争中のドラマや映画で家のガラスにクロスで貼られているあんな感じですね。

断水に備える

集合住宅の場合には停電が起きれば同時に断水になる可能性があります。

ですから、台風が接近してくる前に入浴をすませて、お湯を抜かずに浴槽内に貯めておくことが重要です。

この貯めた水を断水になった際にはトイレの水を流すために使ったりと生活用水として使います。

この時に浴槽からトイレへ水を運ぶことになりますので、ポリバケツが家にない人はポリバケツを準備しておくことも重要です。

台風の備え(避難)

避難指示に備える

集合住宅でマンションなどの場合には避難所に行くよりも頑丈な建物に住んでいるので自宅にいる方がかえって安全ということがあります。

ですが、そうではない場合には避難指示が出た場合には避難を検討しなくてはなりません。

ですから、その時に持ち出す防災グッズを用意しましょう。

実際に台風で被災してみたから、分かることですが家族がいても被災すると大変なので、一人暮らしならば余計に自分の身は自分で守るということで非常用持ちだしの防災グッズを用意しておいた方がいいです。

避難するときは家族や友達に知らせる

避難指示が出て、家にいるのは危険だということになったら、避難をする前に家族や親しい友達へ自分の住んでいるエリアに避難指示が出ていて自分がこれから避難をすることと避難先の場所を伝えましょう。

出来れば、自分の住所を知っているか家に来たことがある人に伝えておくことが大事です。

また、避難するのが難しく自宅で待機するにしても連絡をしておくと、避難出来なかった人を自衛隊などが救出に来たときなどにあそこに人がいると把握出来るので、連絡は重要です。

実際に私も台風19号で家が浸水していたときに夜中に自衛隊のヘリやボートが近所に逃げ遅れて具合が悪くなってしまっている人はいませんか?と救出に来たのを覚えています。

こういう時にどこに住んでいて具合が悪いとか誰かに知らせておけば、救出に来てもらえるというわけです。

隣の人と親しくしておく

一人暮らしの場合には地域の防災無線などを聞き漏らしてしまう可能性があります。

そうなると避難しなくてはいけないのに避難が遅れてしまうという危険性があります。

ですから、隣の人と親しくしておくことで災害の際に協力してお互いの安全を守ることが出来ます。

以前に私が住んでいたアパートで火災報知器の誤作動というハプニングがあったことがあるのですが、入浴中で避難に遅れそうになったことがありました。

その時に隣に住んでいた人と親しくしていたので、消防隊がこの部屋の人(私のこと)と連絡を取れますか?と隣の人が連絡をしてくれたことがありました。

結果は誤作動で何もなかったのでよかったですが、隣の人と知り合いだと何かあったときに心強いなと思ったエピソードなので紹介してみました。

最後に

今回は大型の台風が接近してくるというときに一人暮らしならどうしたらいいかということをまとめてみました。

私も以前はそういうところがありましたが、なんとなく台風が接近してきても自分は大丈夫だろうって思ってしまうんですよね。

ですから、ハザードマップでは浸水の可能性があると書いてるけれど、大丈夫だろうではなく浸水してくると思って対策を立てたり避難をすることが本当に大事だと思います。

地震と違って、事前に準備が出来ることなので台風接近のニュースがあったらしっかりと準備をして下さい。