こんにちは Nanaです。
先日から私が台風19号で自宅が床上浸水したときの事を紹介する記事を書いています。
自宅が床上浸水して、ドロドロになった後を見るのも辛かったですが、家に水が入ってくる時の恐怖や夜間に停電になった時の恐怖はなかなか忘れられません。
今回は台風が過ぎ去って、床上浸水した自宅を片付けるときの服装を実体験を元に紹介していきたいと思います。
台風で床上浸水したときの片付け時の服装
震災がつなぐ全国ネットワークというサイトで浸水した家を片付けをするときの服装というのが紹介されています。
ですが、被災した直後に片付けをしようと思ってもこんな装備が床上浸水した自宅に全て用意されているわけもないので、これを参考に私が実際にどうしていたかというのを紹介していきます。
その2 浸水被害からの生活再建の手引き
【震災がつなぐ全国ネットワーク作成】 pic.twitter.com/FRf1xjMzyg— 総防研(総合防災研究会) (@hibikiteikoku) October 11, 2019
頭部
頭部はヘルメット・帽子・タオルなどで保護をすることが推奨されています。
防災用品として、ヘルメットを用意している方はそれを利用されるのが1番だと思います。
ヘルメットがない方は帽子やタオルという選択になります。
帽子はや野球帽のようなもので汚れてもよいもの、タオルの場合は土木作業員の方がタオルを頭に巻いているのを見たことがあると思いますが、あのような感じに頭に巻いて利用をします。
頭を保護する目的としては熱中症対策と上からの落下物対策として利用します。
続いて、マスクですが粉塵を吸い込む可能性があるので着用をすることが推奨されています。
私が被災した時は新型コロナウイルスの騒動の前でしたので、花粉症持ちなので普段から常備していたマスクを利用しました。
理想は防じんマスクを利用することですが、新型コロナウイルスの影響もあり、各自マスクを自宅で持っていると思うのでそれを利用したらいいと思います。
続いて、目を保護するためにゴーグルなどを利用するようにとあります。
これは浸水した室内にいるだけで、まぶたの裏が充血したり、目がかゆくなったりする結膜炎になる可能性があるからです。
ヘルメットやマスクよりもゴーグルが家庭にあるという人は少ないと思うのですが、水泳用のゴーグルだったり、花粉症対策のゴーグルがあればそれを利用するといいと思います。
私は花粉症なので、花粉症対策のゴーグルを利用していました。
また、新型コロナウイルスによってフェイスガードが出回っていますので、これを利用するのもいいと思います。
上半身
上半身ですがヤッケ、カッパ等を服の上から着るのが推奨されています。
私はヤッケ?という感じだったのですが、ヤッケは通気性が良いナイロン生地で出来ていて、撥水加工されている作業着のことで作業用品店やホームセンターで購入が可能です。
ヤッケは登山をされる方だと持っているようなのですが、ない場合にはカッパ等のレインウェアで代用が出来ます。
汚れた泥水などが体に付着すると汚泥にはたくさんの雑菌が含まれており、小さな傷から感染症を引き起こす可能性があります。
それを防ぐ目的で着るので、レインウェアがない場合にはビニール袋で簡易カッパを作るという代替案も考えられます。
参考 非常時に役立つ「簡易カッパ」の作り方 使うのはビニール袋だけママスタセレクトそして、素手で片付けをするのは危ないのでゴム手袋をつけて作業を行なうことが推奨されています。
ゴム手袋は洗い物や風呂掃除などに普段使っているようなもので大丈夫なので、家庭にある可能性が高いと思います。
ですが、素手でゴム手袋をつけて、片付け作業を行うと私も体験しましたが、ゴム手袋の中が汗をかいて蒸れてしまいます。
素手ではなく、軍手や布製の手袋をしてからゴム手袋をすると作業がしやすくなるので自宅にある場合にはあわせて使ってみて下さい。
そして、ゴム手袋は長丁場となる片付けの度に使うので、使い捨て出来るように手伝いに来てくれる人に持ってきてもらうなどしていくつか用意しておくのがおすすめです。
下半身
下半身は台風の直後で暑いと辛いですが、長ズボンを履いて、長靴で作業をすることが推奨されています。
肌が露出していると片付けの際に擦り傷や切り傷の恐れがあり、そこから泥水に含まれている雑菌によって破傷風を引き起こす可能性がありますので気をつけましょう。
ですから、もちろん裸足ではなく靴下を着用することも忘れないで下さい。
そして、靴は泥が自宅に流れ込んできている場合には長靴を履いて作業を行います。
しかし、そのままの長靴では泥の中に隠れている釘などの危険物で怪我をする可能性があるので、踏み抜き防止のインソールを入れて使うのがおすすめです。
服が濡れてしまったら
このような服装で作業をしますが、どうしてもヤッケやレインウェアの下に着ている長袖の服などが泥水で濡れてしまう可能性があります。
濡れてしまった服は80度の熱水に10分以上つけて消毒を行ってから洗うことが推奨されています。
しかし、実体験した立場からすれば、このような状況下では自宅の洗濯機すら浸水して使えずにコインランドリーで洗濯をするわけですから、無理に熱湯消毒をせずに諦めて捨ててしまうのもありだと思います。
実際に私も自宅が浸水してしまって、片付けの作業の時に着た服は捨ててもいいかなと思うものを着ていましたし、最終的には捨ててしまいました。
熱中症対策も必要
服装は以上でいいのですが、台風の直後は台風一過でとても暑い日になることが多く、その中で先ほど紹介した服装での作業は熱中症になる可能性が非常に高いです。
ですから、熱中症対策として首に濡れタオルを巻いたりして保護をすると首に泥水が付着することも防止できますので、おすすめです。
理想は保冷剤などを利用するのがいいのですが、床上浸水をしている場合には停電になっており、中の物が溶けてきている可能性が高いです。
また、実際に作業をしてみると分かりますがこの服装での作業はとても暑く、作業も重労働ですのでこまめに休憩をとるのも忘れないようにして下さい。
もちろんその時には理想はスポーツドリンクや経口補水液など塩分も補給できる飲み物を飲むことですが、水やお茶などでもいいので水分を摂取して、塩分は塩飴や梅干しなどを利用して補給して下さい。
ただし、休憩するときには手袋を外した上で断水でないならば、石鹸やハンドソープでしっかり手洗いをした上で飲食をするようにして下さい。
断水の場合には自宅にあれば、アルコール消毒液などを利用して下さい。
またペットボトルの飲料なども暑い時期なので、その日に飲みきれなかったから翌日に飲もうというのはやめて処分する方が安全です。
服装の調達方法
ここまで紹介した中でレインウェアがないとか長靴が片付け作業をする人数分はないという可能性があると思います。
私も実際に被災した時にインターネットで調べた作業のときの服装を準備して作業をしようと思いましたが、これが家に全部あるというのは稀だと思いました。
さらに家の中に泥が入ってきて、家中めちゃくちゃの状況からあれはあそこにあったかも?みたいに探すのもとても大変ですよね。
ですから、新規に購入をする必要もどうしても出てきてしまいますが、Amazonなどで購入をしても被災地には道路状況が回復しないと届かないという状況になっていることが多いです。
そういう時には休みの日になったら、片付けを手伝いに行くよという家族や親戚、友人などに被災地よりある程度離れたホームセンターで購入してきてもらうというのがおすすめです。
私も被災して、夜が明けるような時間に従兄弟から連絡があって、これから手伝いに行くと言われたのですが、そのときに服装だったり片付けに使う道具などを持ってきてもらって非常に助かりました。
※従兄弟の話だと被災地に近いホームセンターは売り切れ状態で、急遽戻って購入してきてもらいました。
最後に
もう2度とやりたくないと思うくらいに床上浸水してからの片付け作業と新居への引越しに必要な荷物の選別は大変でした。
1週間くらいでは終わるようなものではないので、長期戦と思ってあまり張り切り過ぎずにマイペースでコツコツと作業をするのがおすすめです。
特に床上浸水をした家の中は雑菌だらけでなので、熱中症対策も含め体調管理はしっかりして、調子が悪いと思ったら無理をしないようにしましょう。
私は家の中に泥水が入ってきて、必要なものを慌てて二階へ避難させる作業をしたせいで足の指から雑菌が入り数日歩けなくなってしまいました。
ですから、本当に片付けの際に泥水に触れるのは危険なので十分に注意をして下さい。